【徹底解説】離婚で家を売却して住み替える!
2024年05月14日
■離婚によって不動産はどうなるのか?
[解説]
不動産はそれ自体が分割できないため、不動産を等分してお互いが保有することはできません。
不動産や車など分割できない現物の場合には、不動産を売却して得たお金を等分するか、不動産を保有する側が相手方の所有権持分の価値に見合うお金やその他財産を相手方に提供して精算します。
つまり、不動産を保有する側が相手方の持分を買い取るという方法をとるのです。
ただし、売却金で住宅ローンが完済できない場合には、不動産の財産分与が難しくなりもめ事が起こりやすくなります。
■住宅ローンの支払いと抵当権について
[解説]
家を住宅ローンで購入する際には、金融機関はその家に「抵当権」という権利を設定します。ただし、金融機関からお金を借りて購入した家であっても所有権は100%所有者のものであり、ローンの返済が遅れない限りは何の制約もなく自由に使用できます。
しかし、ローンが返済できなくなると金融機関は抵当権に基づいて家を差押え、競売によって家を現金化して貸し付けたお金を回収します。抵当権とは、融資と引き換えに万一の場合の資金回収手段として、不動産を担保にとるという権利なのです。ちなみに、ほとんどの方は住宅ローンで家を購入するため、ほとんどの家には抵当権がついています。
なお、抵当権がついた家を売却する際は、家の売却金で住宅ローンを一括返済して抵当権を抹消した後に、家の所有権を新所有者へ移転します。抵当権がついた状態でも家は売却できますが、購入前の抵当権が残っている家は債権者に差し押さえられる可能性があるということになり、所有権を脅かす抵当権が残る家は誰も買いません。つまり、ローンを完済して抵当権を抹消しなければ、実質的に家の売却ができないということになるのです。
■家を売却して住宅ローンを完済する
[解説]
家を売却するには、売却金などで住宅ローンを必ず完済する必要があります。
不動産価格も高騰する今、売却した資金で残債を賄うという考え方もありますね。
もちろん余った資金を次の住まいの頭金へ、と考える方法もあります。
不動産の共有は、維持管理などでデメリットのほうが多いとされます。その理由は、ほとんどの決定は多数決で決めるため、自分の都合やタイミングで好きな決定ができないからです。
■離婚後の所有不動産の行方は目途が立ってきたが、住み替え先は?
[解説]
もちろん新しく賃貸を探して一時的に済む、という方法もありますし、
新しく新築や中古住宅を購入して、新しい生活をスタートする方法もあります。
現状の収入状況や預貯金や他の借入、
またお子様のご年齢など総合的な判断から意思決定する必要がございます。
当所では、住み替えに関するご相談・サポートも行っておりますので、
ぜひお気軽にお声かけください。